[0193-201405] なぜ日本人に幅広甲高が多いのかを、スノーデンさんやルインスキーさんの告発本や暴露本と絡めて考えてみた。

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それ以前に幅広甲高は別に悪でも何でもなく、単なる身体上の特徴の一つに過ぎないのに、何度もしつこく取り上げる私が一番問題な気もします。余程悪い思い出や恨みでもあったんじゃないか、くらいの粘着具合ですが、単に幅広甲高(甲高幅広)って言葉が好きなだけです。

当時店頭にいて、出会うお客さんの10人に6人(意外と少ない)はこの言葉を口にしていた気がします。一日に何十回も聞いてると、その内楽しくなってくるんですね。なんでこんなにみんな好きなんだろう、この言葉が、みたいに。

で、色々考えるようになった。その過程をしつこいくらい繰り返しています。

2014年10月8日 10:00 追記

「甲高幅広」「外反母趾」関連のアクセスが非常に増えてきています。大変ありがたいことで、少しでも甲高幅広の誤解が減ってくれれば嬉しいのですが、公開から半年が経ち、改めて読み直してみると無駄に長い。
またその後も幾つかこうした話は書いていまして、そろそろ一旦まとめたほうが良いのでは無いか、と思いましたので、半年後のまとめを作ってみました。

今までに書いてきたもののリンクもまとめながら、特に先入観や誤解の多い「甲高幅広」と「外反母趾」を中心に、靴と足の関係について書いています。
覚えておくと得をする、お店で喜ばれる靴の見方、履き方にもちょっと触れますので、いつも以上に長くなりますがお時間のある方は合わせてお読み下さい。

甲高幅広と外反母趾に見る、日本人とつま先の関係。 | Life Style Image

日本人は幅広甲高だと思い込まされている。

「日本人は甲高幅広(幅広甲高)」は辞書に載ってもいいくらいの共通語です。
みんなそう思ってる。自分もそうだと思っている。甲高幅広の意味なんて関係なく、挨拶みたいなものだと思っている。
メーカーも幅広モデルを売りにしてるし、靴関係の雑誌や本もそう言ってる。

だから、そういうもんだと思ってる。

でも、実際はそんなでもない。
いや、最近の日本人の生活習慣考えると、若い人だとかえって少ないくらいかもしれない。
根拠やデータは?

ないです。元靴屋としての日々たくさんの人の靴を選んできた時の感覚的なもの。

でもね、多かれ少なかれ、多くの店員は感じてると思うんです。

じゃあ、何故未だに甲高幅広が多いのか。

甲高幅広モデル、3Eや4E、5Eを勧めておけば、安心なんです。窮屈でクレームする人はいるけど、ゆったりでクレームする人はほとんどいない。サイズがぶかぶかなことが原因で指が当たったり、狭く感じても、原因は更に幅広だからだと思ってくれるから。

それに、フィッティングって難しい。店員から見たらどう考えても2サイズくらい下がベストだと思っても、それがお客さんにとって快適とは限らない。特に普段ブカブカに慣れてる人にとっては、どんなに走れるくらい足と一体になっていても、どこか靴が足に触れてるだけでも嫌なんです。

正解が一つじゃない上に、下手に勧めてクレームでも出たら後が面倒。

であれば、お客さんが幅広だから幅広の靴くれ、って言われたら、そうですね幅広ですね、って幅広楽々モデルを勧めればトラブルが少ないんです。

メーカーも同じ。下手に何かするより、幅広甲高モデルを出したほうがクレームも少ない、トラブルも少ない、とりあえず売れる。一部の人により満足されるより、大半の人に履かずに敬遠されるほうが怖い。

だから、そう思わせておいたほうがいいんです。実際100%嘘なわけじゃないし。

それくらい幅広甲高は一つのブランドになっている。

じゃあ、それで良いのか。

良いわけもなく、中には悩んだり、もどかしい気持ちを抱えている現役の現場の人もたくさんいる。でも、それをお店で馴染みのお客さんにちょっと口で言うくらいなら問題ないけれど、文章にしたりネットで書いたりするのは難しい。

自分の身が危ういですから。(大げさ)
下手な事して大きな問題になったり、叩かれたりしたら困りますから。
会社にご迷惑おかけしたら、自分のお仕事もやりづらくなりますし。

メーカーとして中途半端なことは言えないから、個人が発言することは好まれない。発信する場合もなるべく問題が起こらないよう慎重にも慎重を重ねた上で、となるから、多分発信されないか、面倒だから諦めちゃう。

会社にいる限り個として発言することは難しく、となると、いい加減なことは言えないので、別に大した問題じゃないし、お客さんがいいなら、それがいいでしょ、という感じでしょうか。無難で、お客さんと持ちつ持たれつの関係でいくのがお互いにとって良いのです。下手に訂正すると怒る人いるし

そんなこんなで今日も変わらず日本人は甲高幅広で、なかなか現場からはこうしたことは発信されず、スノーデンさんやルインスキーさんみたいな人がたまに告発じゃないけどちょっと濁しつつ発信して、どこかからお叱りを受けてしまうのです。