[0385-201412] 「幅広だからEEE(3E)」は正しいのか、ウィズと横幅、JIS規格から考えてみる。

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このブログで毎日最もアクセスが多いのが「甲高幅広」です。

ブログタイトル「Life Style Image」自体が恐らく検索で引っかかりにくいので、

「あれっ?何だっけ?あの幅広のこと長々と書いてるブログの名前・・」

と思った時には「甲高幅広」で検索していただくとすぐ見つかります。

実際、最近そういう方が増えています。甲高幅広ブログになってきていますね。

ありがたいことです。

EEEE幅広タイプ

幅広だからEEE。

「私、幅広なのよ。だから3Eじゃないと駄目なの。」

男性でも女性でも結構多い声でした。

明らかに足に合っていても、3Eでないと分かった途端、

「えっ?これ、3Eじゃないの?
う~ん・・履きやすいし痛くないけど、3Eじゃないと心配だから、やめとくよ。」

こういう方、結構いました。それくらい、3E信仰というのは強いです。

そもそも3E(EEE)って何?

えっ?幅広のモデルのことでしょ?

これ、半分正解、半分不正解です。

というのは、3Eなどのウィズ(ワイズ)は、「足長」に対応させた「足囲」と「足幅」によって表記が決まるからです。

FHA 足と靴と健康協議会~JIS靴のサイズ表 男性用

FHA 足と靴と健康協議会~JIS靴のサイズ表 女性用

はい、分かりにくいですね。ごめんなさい。
ここで伝えたいのは、「足幅」だけではない、ということ。

(これも表記と説明の仕方によって違うので曖昧ではあるのですが、今回は一応両方を加えておきます。)

で、「足囲」自体をウィズ(ワイズ)としているところも多いです。
反対に「足幅」というのは上のように表記があるところが結構少ない。

それでいながら、店頭での印象は、ウィズ(ワイズ)とは幅のことだと思っている方が圧倒的でした。

25.0cm、ウィズEEEE

足囲と足幅は違う?

勿論全く異なる訳では無く、関係はあるのですが、分かりやすく単純化していうと、足囲は「円」、足幅は「線」です。

ますます分かりづらいですね。

例えば上のJIS靴のサイズ表で、男性25cmのEEEを見てみますと、足囲255mm、足幅104mmとあります。

ここで手元に紐がある方は、255mmの長さで端同士を合わせて円を作ってみてください。ない方は想像。それが足囲です。

足の最も広いと言われている部分をぐるりと一周させた部分が「足囲」です。
「足幅」はその広い部分の幅なので、104mmの線になります。

何か問題あるの?幅広は幅広じゃん、という方へ。

大抵足のもっとも横幅の広いところが靴に触れたり当たる(気がする)ので、「私は幅広だ」と思う。

だから、幅広のモデルが欲しい、となるのですが、足というのは縦の厚みもあります。

先ほどの255mmの紐で作った円。これを思い浮かべて欲しいのですが、この円って、色々な円を作れませんか?

横に長い円、縦に長い円、正円・・。

ということは、同じ255mmの演習を持つ円でも、縦に厚かったり、横に広かったりする訳です。

25cmの3Eの靴、足囲255mmというと、極端な話、極端に横は狭くても、縦に厚い細長い足回りの靴でもOKということですね。

これ、幅広ですか?

勿論、そんな極端な例はありませんが。

さすがにそこまで極端なものはありません。それもあって、「足囲」だけでなく「足幅」も含めてある程度決まっている訳です。

そして、それらを規格にして、定めたのがJIS規格上のサイズです。

JISC 日本工業標準調査会

このJIS、名前の通り「工業標準化法に基づいて」います。工業上の表記なんです。

けれど足はナマモノ。歩き方や生活、人によって形も大きさも様々に変わります。

その足に対応させた靴という工業製品に「ある程度の規格」を定めているということです。

そこで、各メーカー、サイズ表記に幅を持たせてきます。

だって、そのメーカーの目指しているフィッティングに基づけば、JIS規格上のサイズ表記通りに作るのが正しいとは限らない訳です。

それが、JIS規格に「基づく」サイズです。

あくまで「基づく」だけで、その靴のコンセプトによって、同じメーカー内でも色々な形の靴が生まれるのです。

あくまで日本の表記です。

よく、靴マニアでもいるのですが、英国靴のEと日本靴のEEを一緒くたにして、日本靴はEEだから幅広だ、と結論づけている人がいます。

でも、英国靴のEとかDって、日本のEEやEEEという表記と、同じようにA~使っていても、「全く別物」だというのが分かります。

何故なら、日本のEE等はJIS規格に「基づいて」表記している場合もあるからです。
英国靴がご親切に「JIS規格」で表示している訳がありません。

履き心地は足囲や足幅だけで決まる訳ではありません。

幅広だから私は3E、と頑なになってそれ以外考えない人もいます。
勿論今までそれで痛くなかった、不便はなかったのであれば、それも一つの生き方です。

足なんてひとりひとり違って、歩き方も違う訳で、自分の歩き癖が特殊なことで、とにかくブカブカの靴の方が快適な人もいると思うんです。

それを否定する気はありません。

ただ、「勿体ないと思うのです」

単に履かなかっただけで、2Eのほうが足の形に合った靴もあるかもしれません。
2Eなのに、普段履いている3Eの靴よりも幅広に感じられる靴もたくさんあります。

それは靴によって全くフィット感は変わるから。
相性は数値だけではありません。

足幅なんて、先ほどのJIS靴のサイズ表をちょっと見て頂ければ分かるのですが、あくまで足の長さと対応させているだけなのです。

ということは、例えば25cmの3E(足囲255mm、足幅104mm)を25.5cmの2E(足囲252mm、足幅103mm)や、更に26cmまで上げると2Eでも足囲と足幅が一緒になります(足囲255mm、足幅104mm)。

ここで。今の自分のサイズ、正確に分かりますか?

靴によって0.5cmくらい簡単に前後していますよね?

そして、基本的に靴は何でも良いと思っている人は、総じて「痛さには厳しくても、緩さには寛容」なので、大きめのサイズを既に選んでいることが多いです。

大きめのサイズを選んでいることでのトラブルも結構あるのは、何度も書いてきた通り。

とはいえ、数字が大きいのは心理的な安心感を生む、というのは分かります。大きければ安心、痛くない、という気持ちです。

それが足をリラックスさせている場合もあるので、全てが駄目というつもりはありませんが、そこで提案。

全部「3E」表記にしちゃえばいいんです。全部「幅広」って表記しちゃえば。

そんな冗談を本気にしたくなるほど、3E信仰というのは根深いんだなぁ、と感じた話でした。

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