[1403-201702] Samsung Chromebook Plusレビュー。まずは最初の印象から。少々癖のある個性的なモデルです。

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先日レビューをしたASUS Chromebook Flip C302CAと並んで、いや、それ以上に話題となっているChromebookが先日2017年2月12日に発売されたSamsung Chromebook Plusです。

現在米国市場でも品薄な状態が続いているようですが、今回Pre-Order受付を開始した比較的早めの段階で予約していたことが功を奏してか、昨日手元に届きました。

なお、このモデルについては先日、以下のような文章を書きました。

[かぶ] Samsung Chromebook Plus発売を前に、今回は実はかなり用意周到に準備されてきたのだな、とふと思いました。 | おふぃすかぶ.jp

今回実際に触ってみて、良くも悪くもこの戦略の影響が表れているな、と感じましたので、その辺りも含めて複数回に分けて書いてみたいと思います。

普段であればまずは外観からのレビューとなるのですが、既に海外では数多くのUnboxed(日本流に言えば開封の儀)の動画がアップされていますので、外装等については後回しにして、今回は使い始めて数時間の印象から書いてみたいと思います。

Samsung Chromebook Plus – XE513C24-K01

今回のこのモデル、正直な気持ち、どこから書き始めようか非常に迷いました。ASUS C302CAのほうが遥かに楽でした。このSamsung Chromebook Plusと比べると、ASUS C302CAは非常に優等生です。

[1399-201702] ASUS Chromebook Flip C302CAレビュー。$499という価格を思う存分に活かして作り上げた、従来型からの正常進化モデル。

2017.02.02

先程から触りながら、印象をTwitterで散々呟いておりました。その過程でようやく少し自分の中でまとまってきたかな、と思いましたので、こうしてこの文章を書いています。とは言え、まだまだまとまりがないと思うのですが、感じたことをそのままの流れで書いてみたいと思います(細かい部分は回を改めて触れていきます。)

米Amazonにおける発売直後のレビューの状態がこのモデルの現状をうまく表している。

直後は☆3つと1つしか無かった米Amazonのレビュー欄。だいぶ☆5つが増えてきました。

発売されてから発送、海を渡ってくるため、日本ではこの数日、各所に次々と挙がるレビューを眺めているしかありませんでした。そして、今回意外だったのが予想以上に評価が低かったということです。

前評判の高さと期待の裏返しともいえますが、例えば上記の米Amazonにおけるレビュー。2017年2月16日時点での状態ですが、ようやく☆5つが半分近くになってきたものの、当初は☆3つと☆1つしかありませんでした。

[かぶ] Samsung Chromebook Plus発売を前に、今回は実はかなり用意周到に準備されてきたのだな、とふと思いました。 | おふぃすかぶ.jp

冒頭でも触れたように、今回はメディアでの露出のさせ方なども従来のChromebookとは異なっていましたので、今までChromebookを使ってこなかった、もしくはあまり興味の無かった層にも広がった結果として、「思っていたのと違った」「それほどでもなかった」といった期待外れが多かったのかな、と思っていました。

ただ、実際に使ってみて、この数時間の間で、私自身もこのAmazonのレビュー同様、気持ちが☆2つあたりから☆4つまで大きく動きました。結構個性のある、癖のあるモデルです。

そのポイントはやはりAndroidアプリへの対応具合が大きいかな、と思います。

解像度2400×1600ではAndroidアプリがフルスクリーンでは表示出来ない。

例えば、このモデルは液晶のサイズが12.3インチながら、Aspect Ratio 3:2で最大2400×1600の表示が可能です。そして、それが発表時の一つの大きな魅力でもありました。

2400×1600でも小さいながらもフォントがほぼ滲まない液晶の美しさは「普通に使う分には」魅力。

実際に2400×1600で表示させてもフォントは小さいながらも滲みもほとんどなく、非常に綺麗に見えます。これは素晴らしいです。高解像度だけでなく、縦も広く使える3:2という横と縦の比率は思った以上に使いやすい。また、この3:2の利点は単に液晶に留まらず、本体自体の魅力にも繋がるのですが、これは回を改めます。

これだけを挙げるなら、非常に美しい液晶、高解像度、 3:2と非の打ち所がありません。従来のChromebookとしての使い方であれば、全く文句はありません。本当に素晴らしい。ところが、現段階では

2400×1600ではAndroidアプリがフルスクリーンで表示されない

のです。

これだけであれば「別にそんな高解像度でアプリ使わないし」と思われるかもしれませんが、現時点でChromebookでAndroidアプリを動かす場合、起動直後はフルスクリーン表示がデフォルトなのです。フルスクリーンで表示されない、ということは、起動しても何も出来ない、ということです。

解像度2400×1600の状態でAndroidアプリを起動すると、アプリ画面が真っ黒になる。(操作自体が出来ない)

例えば、上記はAndroidアプリとしてはお馴染みのBattery Mix Proを起動した直後の状態です。背景が真っ黒ですが、この真っ黒の部分がアプリの画面です。全く表示されていません。起動したものの、そのまま真っ黒な状態が続いてしまって、全く使えません。

本来であれば、

解像度1800×1200の状態。アプリがフルスクリーンで表示されます。また、ウィンドウサイズに変更も可能です。

ちょっと見にくいのですが、アプリがフルスクリーンで表示されています。また、上辺にグレーの枠があり、右上の最大化(□)、閉じる(☓)などもしっかり表示されるので、ウィンドウサイズでの表示も可能です。

ウィンドウの大きさは変えられないものの、場所は移動できるので、複数のアプリを同時に起動、表示が出来ます。

これは今後のアップデートで改善されると思いますが、現時点では(使うかどうかは個人差はあるものの)2400×1600でアプリも使いたければ、それぞれのアプリをインストール後、一度別の解像度で起動させて、フルスクリーンからウィンドウに変えた上で解像度を元に戻す必要があります。

このあたりがまだGoogle Playストア自体がベータ版とはいえ、自由度の低さを感じさせてしまう原因にもなるのかな、と思います。

そして、もう一つ残念なことがあります。

何故かAndroid版Microsoft Officeアプリが対応していない。

2月16日時点での最新バージョンではWord、Excel、PowerPointは対応していません。

ChromebookがGoogle Playストアに対応する際に、多くの方が期待しているのがおそらくOfficeアプリへの対応だと思います。実際に使い勝手は別としても、ASUS C302CAでも既にOfficeアプリは使えます。

ところが、Samsung Chromebook Plusでは現時点(2017年2月16日時点)の最新バージョンでは何故かWord、Excel、PowerPointに対応していません。(OneNoteやOutlookは対応。)

2017年2月16日時点でのバージョンは 56.0.2924.89、ファームウェアは Google_Kevin.8785.144.0。

これもあくまで現時点での状況であり、今後のアップデートで対応される可能性は高いのですが、このモデルでAndroidアプリを楽しみにしていた方にとっては肩透かしを食う形になってしまいました。

サラッと数時間触ってみただけでも既に大きな魅力の一つでもあるはずのAndroidアプリの対応状況でこうした状態が出てしまうと、「思っていたのと違う」「期待はずれ」と思われる方も出てきてしまっても仕方ないのかな、と思います。

実際には、Androidアプリへの対応がまだまだ不十分であるのは、何もこのモデルに限った話ではなく、ASUS C302CAも同様ですし、何より現時点では5モデルしか対応していない状況です。Chromebook好きにとっては「早く対応してほしいものの、既に待つのに慣れた」という方も多いと思います。けれど、今回のSamsung Chromebook PlusはCPUもネイティブに対応していることを謳ったRockchip社のOP1(RK3399)です。

このあと4月に発売されるProや、ASUS C302CAに搭載されているIntel社のCore m3に処理速度で2倍近い差を(ベンチマーク上は)つけられていても、Androidアプリとの相性を重視させたい、という方も多いと思います。もちろんこれから改善されていくとはいえ、その辺りも期待してこのCPUを選んだ方にとっては、前述のように☆1つや☆3つをつけたくなるかもしれません。

処理速度は大きな不満はなし。ただ、Core mに比べれば若干もたつく印象。

CPUは前述の通り、Rockchip社のヘキサコアの新SoC「RK3399」をこのモデル用に(恐らく若干)カスタマイズした「OP1」です。また、RAMは4GBです。

単純な比較は出来ないものの、Core m3がクアッドコアであるのに対し、OP1はヘキサコア。

あくまで指標の一つに過ぎませんが、Chromebookの処理能力を測る際によく用いられるOctane 2.0でのスコアは9500前後です。

多少上下するので、大体スコアとしては私の環境で9300〜9600程度。

Rockchip社のCPUはあまり数値が高くない印象がありましたので(ASUS Chromebook Flip C100PAなど)、現時点での普及価格帯のChromebookの平均でもある8000程度に比べれば十分に良い数値です。実際に従来のChromebookの使い方であれば特に不便は感じないと思います。

ただ、$449とChromebookとしては決して安くはない価格を考えると、もう$50出せばCore m3のC302CAが買えてしまいます。また、MediaTek社のCPUを積んで同じくOctaneスコア10000程度を出すAcer Chromebook R13がこのモデルより安い$399です。

先程挙げたように、まだ現段階ではAndroidアプリとの相性にアドバンテージを感じられていないので、単純な処理能力だけを考えると少々惜しいな、と思います。(実際、Core m3のC302CAは非常に快適です。)

また、これは私の指との相性等もあるのかもしれませんが、先程からどうもタッチパッドの反応が少々悪い(おかしい)のが気になっています。二本指スクロールが一気に飛んでしまって使いづらかったり、反対に反応が異様に悪かったり。このあたりはまだ数時間なので、少し様子を見てみたいと思います。

Bug Report: Samsung Chromebook Plus Trackpad Issues | Chromeunboxed.com

多少状況は違うかもしれませんが、こうしたレポートも上がってきているので、改善されるとありがたいのですが。

気になる部分はあるものの、それ以上に魅力にも溢れた個性的なモデル。

今回挙げた点だけを考えるとこのモデルは前評判の割に地雷のような印象を受けるかもしれません。実際、私自身、今回最初に挙げた米Amazonの評価のように、勢いで☆2つ付けたくなるような、思わず「少し早まったか」と思いたくなるような部分もあります。

ただ、数時間使ってみると、意外と悪くはないのです。液晶はやはり素晴らしいですし、この本体サイズや軽さは魅力的。Androidアプリにも相性等はあるものの対応している数少ないモデルですし、ペンに関してはまだほとんど使っていませんが、ここに可能性を感じる方も多いでしょう。このあたりを考えると☆4つは付けたい。

この振れ幅の大きさがSamsung Chromebook Plusが従来のChromebookとは違う部分なのかな、という気もします。このモデルが成功するかしないかは、これから先のChromebookの方向性を占う上でも大きなポイントとなってくると思います。面白いモデルです。

これらを楽しい、と思えるのであれば、Samsung Chromebook Plusは現状でも十分に使えるモデルです。

ただ、スタンダードに安定して使いたいのであれば同価格帯であればASUS C302CA。こちらもAndroidアプリに関しては少々気になる挙動もあるのですが、Samsung Chromebook Plusと比べればかなりの優等生です。

あとは、Twitterでは既に呟いているのですが、日本で今使うには致命的な部分がありまして。お気づきとは思いますが、次回はこのあたりも含めて書いていきたいと思います。

[1404-201702] Samsung Chromebook Plusレビュー。今回は外観をASUS C302CAと比べながら見ていきます。

2017.02.16
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2016.03.03

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