[腕時計] あの熱かった頃の大陸の熱気を感じさせてくれた腕時計、B-Barrel。また逢える日を願いつつ一旦リセットへ。

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振り返ってみるとちょうど3年前(2014年10月18日)に私はこんな文章を書いていました。

[0344-201410] 中華時計ビーバレル(B-Barrel)を覚えていますか?

2014.10.18

この文章、社長さんはじめ多くの方にシェアしていただいたこともあり(当時とドメインが違うため現在シェア数は表示されてませんが)当時非常に多くの方に読んで頂けました。私にとって非常に思い入れの強い腕時計ブランドの一つ、それがこのB-Barrel(ビーバレル)です。至高の腕時計職人フランク三浦を擁する日本の腕時計メーカー株式会社ディンクスが10年ほど前から展開していたチュゴク製の腕時計です。

別に意図したわけでも何でもないのですが、その3年後の今日(2017年10月18日)、ビーバレルのブログ「B-Barrel(ビーバレル)時計製作者のつぶやき・・」が約1年半ぶりに更新されました。

2017.10.18 Wednesday
B-BARREL 一旦リセットします

色々書きたいことが山ほどあるのですが、
取り急ぎ、ご報告として現在、在庫のB-BARRELすべて大赤字で処分を行っております。
卸問屋さんやネットショップさんにまとめて販売してますので
アマゾンや楽天で大安売り状態になっています。
中国の製造コスト以下で販売している商品もありますので、お早めにお求めください。

ここ数年はほとんど音沙汰無く、マスメディアには至高の腕時計職人フランク三浦は取り上げられるものの(関連商品も多数あるでよ)、

[1082-201511] どこまで逝くのか全く予測がつかない内にデザイナーが逝き、為替と世間の変化に勝てなかったフランク三浦を偲ぶ。

2015.11.19

偲ぶどころかその後も大活躍じゃないですか。偲んで損したよ、まったく。東スポめ。

私の愛する時計B-Barrel(ビーバレル)の話題は全く出ることはありませんでしたので、ある程度覚悟はしていたのですが、「来てしまったか・・」という想いが今心の中を渦巻いています。

30代初め、従来の高級ブランド時計や革靴爆買い状態の自分に疑問を感じ始めた頃に出逢った時計。

今ではGDP世界第二位、アジア近海を脅かし、一時は日本にも爆買いという流行まで生んだ国、中国。しかし日本でB-Barrelというブランドが誕生し、元気だった頃の中国は、もちろん既に大きく飛躍する、発展する息吹は感じられたものの、まだその過渡期にある、色々なものがごちゃ混ぜで良くも悪くもいい加減でパワフルで適当で熱くて暑い国でした。20世紀後半から「次は中国の時代」と言われ続けて50年余り経ち、ようやく一気に爆発した感のある中国の、その爆発前夜の熱気を感じさせる頃だったと思います。

また当時はちょうど腕時計の世界でも一時期の高級腕時計バブルのような時期が一段落し、「ただ派手」で「ただデカく」「ただ複雑」で「ただ高級」で「ただ独立時計師」な時代が終わりを迎えた時期でもあります。その数年後に至高の腕時計職人フランク三浦は出てきましたが。

私もちょうどその頃は30を間近に、従来の高級ブランド時計や革靴爆買い状態の自分に疑問を感じ始めた頃でした。

[1244-201605] 私たちが靴に興味を持ち始めた頃にやりがちなこと。そして昔私がジョンロブ(John Lobb)だった頃。

2016.05.04

深夜に突然思い立って高額のスーツやジャケット、コートをゴミ袋に放り込んで処分したのもこの頃です。メディアの流す「至高」や「究極」「最高の一品」「一生モノ」と呼ばれる、単に広告費多く払って紹介記事を書いてもらっているだけのブランドと、そのメディア戦略を多く目にしてきたこともあったと思います。正直疲れていたのだと思います。

「MADE IN SWISSって言っても、製造工程の大半は中国じゃん(この頃からMADE IN SWISSではなく、うちは違うんだぞ、と謳うためにSWISS MADEという言葉が出てくるようになりました)」

単に若かった、青かっただけでもありますが、変に擦れてしまっていたとも言えます。まだまだ未熟だった(今も、ですが)のかもしれません。

そんな様々な想いや葛藤があった時期に、何の縁か、たまたま眺めていた雑誌の時計特集でB-Barrel(ビーバレル)に出逢いました(メディア戦略を毛嫌いしていながら、結局出逢ったきっかけはメディアだったことが皮肉ではありますが)。

そこで早速ネットで調べ、前述のビーバレルのブログ「B-Barrel(ビーバレル)時計製作者のつぶやき・・」に出逢います。製作者がその製作過程を語り、多くの時計マニアが細かいことにまで注文を付けながらも温かく見守り、時に流れてくる中国のいま色々なものがごちゃ混ぜで良くも悪くもいい加減でパワフルで適当で熱くて暑い空気が私にとってはとても新鮮でした。結局その日から数日はこのブログの過去記事からほぼすべてコメント含めて読み漁った気がします。

そして私は満を持して、当時まだ上野にあったエスエス商会へ走り、「シンプル北京」と呼ばれる、今も一部で語り継がれているB-Barrelの名作を購入することになるのです。

ビジネス的に、今あの頃のような腕時計を作るのは正直難しいと思う。けれどこれからも見続けていきたい。

まぁ、結局これも「企業やブランドのメディア戦略を毛嫌いしていたはずの若者が、分かったような口ききながら結局違う種類のブランド戦略にハマ」っただけ、と言えなくもないのですが、たいていそんなもんです。別に私は「自分が分かっている人間」だと言いたいのではなく、単にそれくらい当時の私の心境にハマりまくってしまっただけです。

中国なんて、私、大学の第二外国語で中国語選択したら最後まで「一年中国語」が2単位だけ取れず大学満期退学したくらい、本来毛嫌いしたい対象でもあるくらいですから。でも未だに中国語勉強してたり、台湾に年に何回も行くんだから、人生って不思議。

ということで、自分語り入って全く肝心のB-Barrel(ビーバレル)についての話が出てきませんが、その辺は前述の3年前の文章を読んでください。基本3年間、想いは変わっていません。

[0344-201410] 中華時計ビーバレル(B-Barrel)を覚えていますか?

2014.10.18

危うさと、地域格差も大きいので、未だに上のブログで当時社長さんが年に何度も訪れた頃の熱気と汚さといい加減さが入り交じった活気溢れる適当な中国はまだあると思います。

けれどこれだけ人件費が高騰してくると今同じモデルを作ろうと思っても難しいかな、という気もしています。

日本の企業も次々に中国から他の国へと工場を移転させていますし。
今の中国の時計工場に同じように小ロットでウルサくて利益にもほとんどならない時計を作ってもらおうと思っても無理だろうな、と。

でも中国ですから。あの社長さんですから。

とともに、今の社長さんにも作れないと思います。だって滅茶苦茶他の仕事で忙しいと思うので。そんな時間的余裕ないと思いますから。

そうです。それくらい有名になっちゃったんですね。社長さん。今、凄いですよ、勢い。本人が望んでいるかどうか分かりませんが、大忙しです。

でも中国ですから。あの社長さんですから。いつの日か、えっ、まさか・・といった思わぬ形でビーバレルが復活してくれることを私は強く静かにほぼ日常では忘れていますが信じています。

そんなこんなで今日という日を迎えた訳ですが、私の中ではまだ希望を持っています。だって「ブランド終了」のお知らせではなく「B-BARREL 一旦リセット」のお知らせですから。この後に何かが待っている、そう信じたい。大陸ですから。

ということで、今日のお知らせを知り、私は複雑な想いを胸に、先ほど2本購入させて頂きました。

既にAmazonはじめ楽天等、オンラインショップ各店ではほぼ在庫が無くなってきていますが、その中でも例えばAmazonで「B-Barrel」で検索してもまだまだこれだけ出てきます。

その中で今回、購入したのが、

3針スモールセコンドタイプのこのBB0047。既にシルバーは品切れも出てきているのですが、私は個人的にゴールドのほうが好きなので(この時計自体38mmですし)、ゴールド、アラビア数字のモデルを選択。

もう一つが「問題作」として語り継がれることになりそうな気もするレギュレータータイプのBB0048。別に「問題」というほどの何かがあるわけでは無くて、単にデザイン的に「この惜しさがMADE IN 大陸」って感じです。こちらもゴールド。ローマ数字のものを選びました。

到着は週末かなぁ、という気がしていますが、届いたら改めて腕にしつつ写真を撮りつつ使いつつ、また改めてこのB-Barrelについて思いを馳せてみたいと思います。

*到着しましたので、早速暑い想いを書かせて頂きました。

[腕時計] 一つの時代の終わりに。B-Barrelが最後に作りたかった38ミリ、その内のBB0047とBB0048を語ります。

2017.10.23
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2016.03.03

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