[0765-201505] ウレタンソールは用法をよく守って本来の活躍の場で本領を発揮させてあげましょう。

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廃業まで3週間を切った三交製靴。ここにきて、少し製作に余裕が出てきたのか一山超えたのか、倉庫に残っていた靴の在庫一掃処分を始めました。

ただ、始めたということは本格的におしまいに近づいているということでもあり、それはそれで寂しくもあるのですが。

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サイズと種類が限られているので、合う人は是非。

現時点で出ているものの多くは、丸善時代のスリッポンタイプです。私にとっては少々難易度が高いのとサイズがそもそも合わないので今回は買えませんが、もしかしたらこの辺りの靴や、この後の本題のウレタンソールの靴こそ、もしかしたら丸善で格安で叩き売られていたのを毎回買っていた古くからの愛用者にとっては懐かしいものかもしれませんね。

スノータイプのプレーントゥ(S-2)のマイサイズがまた出てきたようで、一瞬心動かされましたが、これ買っちゃうと7足目、一週間毎日三交製靴で行けてしまうのでやめておきます。まだ最後の一足が20日前後に控えていますので。

ウレタンソールの靴の利点と欠点を知っていますか?

ウレタンと言うと、皆さんまず思い浮かぶのが「加水分解」。気がついたらボロボロになっていた、バリッと剥がれた。特にここ十年近く山登りしてなかったのに、近年の山ガール山ボーイ(ボーイがあるかはさておき)の流れで、よーし、パパ、山登っちゃうぞーと思って下駄箱の奥から登山靴を久しぶりに出してきて、「パパは昔、山に生きていたんだ」なんて張り切って奥さんや息子さん娘さん連れて山行った途端にバリッと靴底が剥がれた経験は皆さんお持ちかと思います。

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じゃあ、ウレタンソールってまるでダメな靴底の代名詞、安いだけの全然使えない底じゃん、と思われている方、ダメですよ、そんなこと言っちゃ。

でも実際お店にいた時にも、ウレタンと聞いた途端に嫌な顔される方、結構いましたので、ウレタンといえば軽い以外はマイナスイメージしかなさそうな寂しいものでもあります。

耐摩耗性に優れ、履けば履くほど硬くなる。

ウレタンソールの靴って、一生ものだーって大切にしまっておくものではないんです。履かなければ履かないほど弱くなっていきます。湿度にも弱ければ汚れやホコリもたまりますからね。ウレタンに限らず履かないのは良くないのですが。

ウレタンって、登山靴にも使われるように、耐摩耗性に大変優れています。だからあの険しい山道にも耐えられる。そしてグリップ力が良い。更に軽い。そして、これは意外と忘れられがちなのですが、この特色は履けば履くほど強められる、ということがあります。

そうです、履かないと弱くなっちゃうんです。でも、履けば履くほど、誤解を招く表現かもしれませんが、繊維の密度が濃く、締まっていって、ますます硬くなってくれるんです。もう、履けば履くほど強くなっていく底ですね。

雨も恐れずガンガン歩く営業職には最適。

これが活きてくるお仕事。真っ先に浮かぶのは営業職の方ですね。もうとにかく歩く方。すぐに靴底が減ってしまう方。最適です。とにかく履けば履くほど締まっていきますから、ウレタンソールが最適です。その代わり、大切に後生大事に取っておく靴ではない。とにかく実用靴です。

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勿論お手入れが不要なわけではありません。お手入れして下さい。特に汚れ、水、ホコリなどはいつも通り払うだけでもして欲しい。直射日光の元で放置して乾かすなんてもってのほかですが、普通に使えばかなり長く持ってくれます。その代わり、それくらいタフに使う靴なので、もしかしたら底の張替えは躊躇してしまうかもしれませんね。接着してある場合も多いので、場合によっては修理が効かない場合もあります。

勿論、底の張替えが出来るように縫った上で、その上からウレタンソールを貼り付けている場合もあるので、その場合は張替えは可能です。

そうした視点で眺めてみると・・

今回の三交製靴の在庫一掃処分にあるウレタンソールの靴はまさに営業職に最適・・なデザインではなく、どちらかと言えば大人の休日向けの靴なので、ここまで一生懸命熱くウレタンソールについて語ってきたのに結論の持っていきようが無くなってしまったのですが、ビブラム、ということも考えると、この辺りは大人の休日靴として良いのかな。

明るめのブラウンは現行の三交製靴にはありませんでしたし、何より¥12,000-と¥13,000-って、あなた、もう、下手な靴買うならこれ取り敢えず検討しても良いんじゃない?という気もします。革靴なので、お手入れしだいで表情は変わりますしね。

唯一の懸念材料は、これ、ウレタンソールで、しかも倉庫に眠っていた靴ですので、なるべく早く、どんどん履いて欲しい、ということです。

せっかくの貴重な丸善マナスルシューズだから、その内履くためにストックとして確保しておこう、なんて考えちゃうと、いざ数年後履こうとした途端に冒頭の山登りしちゃうぞ〜なパパと同じ状況に陥ります。履いてなんぼの靴です。

廃業まで、約半月。

在庫一掃処分の靴はまだまだ出てくるかもしれませんね。最初に出てきたライトブラウンのペッカリーだったり、はアッサリと売れてしまいましたが、革底モデルはまだ出てきていませんので。

単純に買い漁る、という気持ちではなく、却ってこれから出てくるモデルの写真を眺めつつ、恐らく誰も全ては把握しきれていない丸善マナスルシューズの歴史の一つ一つを、「こんな靴も作っていたんだなぁ」と懐かしむ気持ちで眺めるのが一番良いかもしれません。

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