[0944-201507] 2015年7月第4週を振り返る(三交製靴)

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2015年7月第4週を振り返ります。今週書いた記事はこちらからご覧いただけます。 第4週はちょうどオールソール修理に出していた丸善マナスルシューズが戻ってきたのですが、修理完了の連絡を頂く数日前に偶然問い合わせフォームからメッセージを頂きました。

30年マナスル靴を愛用していた方が、修理をしようとして廃業を知った。

その方はマナスルシューズを30年愛用されてきていた方で、4月頃、その内の3足を修理をお願いしようと思っていたそうです。けれどなかなか時間が取れず、最近になってようやく時間をみつけて三交製靴に電話したところ「この電話番号は使われていない」という自動音声がかえってきたとのこと。

どうしたのかと思い、色々調べてホームページにアクセスしてようやく事情(廃業)が分かったとのことでした。

廃業から2ヶ月が過ぎ、そろそろこの方のように悩む方が出てくる気がして。

0944-201507_Sanko Shoes

サイト自体はまだ残っていますが、既に廃業のお知らせのみとなっています。廃業への急な展開は本当にここ数ヶ月でしたので、普段あまりにも日常になりすぎて、常日頃わざわざマナスルシューズのことをネットで調べることなどない方というのは結構いらっしゃると思います。もちろん全ての方にご連絡するというのは不可能ですし、そこまで求められることではありません。とはいえ、この方のように電話してみたら、という方に対して何か良い方法はないかなぁ、と漠然と考えていました。

修理自体はもちろん他の修理屋でも可能だけれど、この独特の底が好きな方は。

靴の作りを考えれば、もちろん他の修理屋さんでも可能です。実際丸善で取り扱いがなくなった後はそうして別の底に替えた方もいらっしゃるでしょうし、それ以外の修理もされていると思います。

一つだけ悲しいとすれば、この独特の頑丈な底。ラギッドソール。それをボルトで固定してあるわけですが、この純正の修理が好きな方もいらっしゃると思います。また純正であればオールソールをして中敷きを剥がして破れてしまっても、毎回新しい中敷きを用意してくれますし、そもそもオールソール自体が安かった。この辺りが三交製靴らしいといえばらしい対応でした。

廃業後、このラギッドソールとラギッドシューズの木型はどこへ行ったのか。

もし浅草のどこかのメーカーなり職人さんなりが全てを買い取っているのであれば、その方が分かればその方のところで継続して修理が(純正扱いではもちろんないとしても)出来るかもしれません。ただ、廃業にあたって時間もなく、また色々な事情からもし全てそのまま処分してしまっていたとしたら、当然既にこの世にこの木型と底は存在しなくなってしまったわけですね。

廃業が決まった頃から、時々折を見てこの辺りのことを松田さんにも伺っていたのですが、あれだけ大量に最後の注文が来ていた中、会社自体の長年の業務整理や処理もあったことでかなりお忙しかったのだと思います。結局どうなったか教えて頂く機会がありませんでした。

今回のメッセージの後も改めてメールをしてみたのですが、今それどころではないのか、既にメールをチェックされていないのか、今のところ特にお返事は頂いていません。もちろん既に廃業されている訳で、それ自体何か責めたいなどという気持ちはもちろん全くありません。

三交製靴のみなさんに何か健康上なりの問題があったのでなければ良いのですが。単に、今頃皆さんゆっくり過ごされていればいいな、と願っています。

同じ浅草のThe Asakusa Cobblerでオールソールをお願いしました。

お願いしたのは2ヶ月ほど前。ちょうど創業当時価格のキャンペーンをされていた時で、以前からお世話になっていたThe Asakusa Cobbler(浅草コブラー)にスノータイプのマナスルシューズのオールソールをお願いしていました。

[0931-201507] 丸善マナスルシューズの修理。The Asakusa Cobblerでオールソールをしました。

0931-201507_Sanko Shoes 02

革底、手縫いでのオールソールをお願いしましたが、その後既に3回履いていますが、今までどおりの快適な履き心地で戻ってきてくれて大変安心しました。信頼の出来る修理のお店を自分の中で見つけておけると、これから先も安心ですね。

The Asakusa Cobbler 浅草コブラー

戻ってきたことで、我が家の黒の3足にそれぞれ表情が出てきたので。

ラギッドソール、スノータイプ、革底。牛革、ツヤ革、型押し革(どれももちろん牛ですが)と綺麗に3足が分かれたので、同じように見えてそれぞれに個性のようなものが出てきました。

[0934-201507] 久しぶりに我が家の三交製靴の黒の3兄弟について紹介するよ。

0934-201507_Sanko Seika Rugged Shoes 01

自然と自分の中での使い分けとともに、思わず3兄弟のような気分になってしまい、ますます愛着が湧いてきています。もちろん他の3足(ペッカリーの黒、茶、ツヤ革茶ののせモカ)も変わらず愛用しています。綺麗に6足それぞれの役割が出来てきて、こうしたものは自己満足の世界ではあるのですが、このまま長く履き続けていきたいな、と思っています。

三交製靴に関しては、既に廃業していることもあり、これから先取り上げても、改めて購入することは出来ません。ただ、こうした靴がこの時期にもまだ存在していて、今も知られていないこうした良心的な小さな昔からのメーカーが恐らく全国にあるということを思い出すきっかけになれば良いな、と思います。これからも時々取り上げることで、一過性で盛り上がっていたのではなく、今までの長い90余年の間も普通に愛されてきた靴だったんだな、とこれから先履き続けられている姿を見かけることで思って頂けたらいいな、と思っています。

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